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うどんランチ

前に「退院患者さまの自宅訪問」という記事にご登場いただいたYさんは、現在おかたに病院3階病棟に入院されています

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自宅訪問の様子です

理学療法士のHくんがYさんと話をした際、「きつねうどんが食べたい」という思いを聞いてきました。
Yさんは身体を起こすことが難しく、いつも寝たままで食事をしています。
寝たままでは食べるものを見ることができず、食事のたびに味気ない思いをされていました
今回食べたいと言われているきつねうどんは、最後に自分で食事をした時に食べたものだそうです

「ちゃんと身体を起こして、自分でお箸も使って、お出汁を飲みたい」という希望を話してくれました。
しかも一人で食べるのではなく、病棟の食堂でみんなとワイワイ食べたいということでした

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目標を持ってくれたことが嬉しくて、入院の食事とは別に、おうどんの用意を栄養科にお願いしました。
おうどんの日を5月25日として、そこに向けて体調を整え、ベストコンディションでその日を迎えました

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栄養科からは、きつねとかき揚げの2種類もの美味しそうなうどんが届きました。
おうどんを目にしたYさんは、とっても嬉しそうです
しっかりとした手つきで、きつねうどんのどんぶりを抱え、勢いよく食べだしました

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「あんまり急ぎ過ぎてしんどくならないようにねと何度も声をかけられながらも、勢いは止まりません
あっという間にうどんを食べ終わり、出汁も飲み干してくれました。

20170525 udon

デザートもしっかり食べて、食べた後は他の入院患者さんや看護師、セラピストと話するなど、ゆったりとしたランチタイムのひと時を過ごすことができました

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いなりずしを病棟で作る

前回おそばを食べていた時に、M医師がもらした、「そばにはいなりずしやな~」という一言
(詳しくはこちら→「病棟で、うどん作り」

20160629いなりずし

それを聞いてMさんは、「お世話になっている先生や看護師さんのために、いなりずしを作りたい」と話されました。
ぜひしよう!と担当PTが中心となり企画をしていましたが、Mさんの状態が悪化し、見送られていました

20160623 げんきへ (3)

その後自宅に帰った後、少し元気を取り戻していたMさんは、「やっぱりやりたいなあ」と話されました。
(自宅に帰られたいきさつ、詳しくはこちら→「宅老所げんきへ」

Mさんは、「みんなにふるまいたい」という気持ちを、強く持っておられました。
そこで担当PTが、「本人が作れなくてもいいから、部屋で自分たちが作って一緒に食べられたら…」と考え、再度企画・準備をしてくれました。

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当日Mさんはベッドから起き上がれず、寝たままの状態でしたが、作り方や味付けなどを一緒に話しながら、PTと看護師が目の前でいなりずしを作りました
途中味見をしてもらったり味のアドバイスをもらったりしながら、Mさん監修のいなりずしが30個でき上がりました。

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みんなで食べたので、ちょっと減っています笑

Mさんは1個の半分しか食べられませんでしたが、「おいしい」と言って食べてくれました。
部屋には医師、病棟師長をはじめ、順番にたくさんの看護師が訪問し、いなりずしを食べていきました

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「おいしい~」「すごいなぁ」という言葉を聞きながら、Mさんはとても楽しそうにされており、話も弾みました

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やはり疲れてしまわれたのか、Mさんはその後すぐに眠られました。
しばらくしてスタッフが病室に行くと、涙ぐんでいるMさんの姿がありました。
「うれしかった…。今までで一番…」と言ってくださいました。

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たとえ自分でできなかったとしても、誰かが喜んでくれることに自分が関われたということは、患者さまにとって大きな喜びとなることを実感しました。
主治医をはじめ担当PT、病棟看護師が、「患者さまの気持ちに寄り添いたい」と関わったからできたことだと思います

病院で、うどん作り

3階病棟入院中のターミナルのAさん。
普段からおしゃべりや、みんなでワイワイするのが好きな明るい患者さんですが、体調不良で、食事が取れない状態が続いていました
そんな時、ご本人から「うどんが食べたい」という希望が出されました。
そこで、リハビリ担当のHくんが、「リハビリも兼ねて、うどんを作ってみませんか?」と提案しました。
今まであまり料理はされてこられなかった方ですが、この提案に「やってみたい」と言ってくれました。

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リハビリ科のキッチンで、即席うどん屋さんの開店です
手作りの生地をこねて延ばし、包丁で切って、生のうどんが出来上がりました。
3階病棟の看護師さんも温かく見守っています
後はこれをゆでるだけ

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手作りの美味しいうどんが出来上がりました。
主治医の水野Drにも、1食プレゼントしましたよ

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「次はそばや~!」と、買ってきたそばを湯がいて、みんなで食べた日もありました。
(さすがにそば打ちは、ハードルが高かったようです

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また、水野Drの「冷たい麺と言えばお稲荷さんやな」という一言で、次回は稲荷ずしを作ることが決まりました。
「ぜひお稲荷さんを作って、みんなに食べてもらいたい」と、Aさんのやる気も上々です

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作っている時はしんどそうだったAさんですが、うどん作成をやり遂げ、みんなで楽しく食べられたことで、少し元気を取り戻しました。
自分で作ってみんなが喜んで食べてくれるという体験を通して、Aさんもやりがいや生きがいを感じてくれているようです

新人看護師のきらり看護発表会

2月19日(木)18時から、看護介護一般研修の「きらり看護」事例発表会を行いました

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発表者の新人看護師8名を含む、25名が参加しました。
事務長や専務も参加し、1年目のきらり看護に耳を傾けました
ひとりひとりの発表の後、同じ職場の先輩から、その時の状況の補足や優しい振り返りの言葉がかけられていました。

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発表が終わると、ならまちの有名菓子店「をかし東城」のケーキでちょっと一服
美味しいケーキを食べ、リラックスした雰囲気での中で、先輩たちのきらり看護も紹介されました

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1月に行われた看護部総会で発表された、さくら診療所と3階病棟からの事例です。
(看護部総会については、こちら「“キラリ”あふれる看護部総会」をどうぞ

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キラリ看護の発表を聞いて、自分の看護を振り返ることができました。また1年目の成長を感じました。2年目も頑張ってほしいなと思います。

どの方も患者さんと真摯に向き合い、起こった出来事を振り返って今後につながるよう学んでおられることに、頼もしさを感じています。

同期の発表を聞いて、それぞれが様々な経験をしていることを知ることができた。先輩の経験は感動するものであり、死と隣り合わせた患者さんとの関わりは経験のない事なので、今後の参考になった。

1年目だから感じ学ぶことではなく、看護師として働く限り何年経っても思う内容であったと思います。これからも一緒に成長していきたいと思いました。

など、1年目からも先輩からも、温かい感想が出されました。

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翌日の奈良民医連ラダーⅠ「きらり看護」発表会の、よい予行練習ともなりました


最後のうどん

以前にもご紹介しました、患者さまの料理教室「OGU’S キッチン」の記事が、全国の民医連新聞12月15日号に掲載されました。

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がん患者の料理教室  おかたに病院
【奈良発】当院30年来の患者のOさん。現在はがんのターミナルで、入院しながら透析治療を受けています。ターミナルケアの一環として、やりたいことを聞くと、「家庭料理のコツをみんなに教えたい」と話しました。料理が好きで、親しい人にふるまっていたそうです。Oさんの思いを聞き、すぐに行動を起こしました。
9月20日にリハビリ科のキッチンを借り、透析職員とともに、テレビ番組の「MOCO’Sキッチン」ならぬ、「OGU’Sキッチン」を開催。休みの職員も出てきて、Oさんの指示で得意な中華料理を教わりました。
出来上がった料理はなんと9品。勤務が終わった職員も続々と集まり、みんなで楽しい時間を過ごしました。Oさんも「またやりたい!」と喜んでくれました。

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「OGU’Sキッチン」は計3回開催することができました。
11月半ばに4回目を予定していた直前に、残念ながらOさんは亡くなられてしまいました。
「うどんを食べたいなぁ」と言われていたのを憶えていた看護師が、栄養科に頼んで温かいうどんをつくってもらい、危篤状態の枕元に持って行きました。
うどんのお出汁のいい匂いはOさんに届いていたと思います。
最後まで「また次やろうな」と言ってくださって、「OGU’Sキッチン」を生きがいとされていました。

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最後になりましたが、Oさんのご冥福をお祈りいたします。
たくさんの楽しい思い出をありがとうございました。


看護師は鬼の手に仏の心?!

1年目看護師2人目は、4階病棟で勤務するNさんです。
Nさんは他の病院で働いていましたが、転居により6月からおかたに病院に来てくれました。
いつも明るく元気いっぱいに頑張ってくれています

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夏の熱中症調査にも参加してくれました



① 看護師になろうと思ったきっかけは何ですか?

母が看護師であった事が一番のきっかけですが、もう1つあります。
10歳年下の弟が生まれてすぐに川崎病にかかり、保育器に入っていました。
その小さくても一生懸命に動いている姿を見て、人の命ってスゴイと感じ、そんな命を救う仕事に就きたかったからです


② おかたに病院へ入職した理由は何ですか?どんなところが良かったですか?

他の病院と比べ、きちんと患者さんと向き合える時間があること。
たとえ、一人一人の時間は短くてもきちんと関われる所


③ 看護師として実際に働いてみて、どうですか?

やっぱり、患者さまに「ありがとう」と言われる事が一番うれしいです。
昔(NSを目指していた頃)から、母に「看護師は鬼の手に仏の心やで」と言われていましたが、実際に働いてみると、その通りだなと感じました。
患者さまにとって苦痛のあることをしなければいけないのが看護師で、その代わりに仏の心を持って接する。
そうする事で、患者さまとの信頼関係も築け、「ありがとう」と言ってもらえるキッカケにつながるんだと感じました。


④奨学生活動など、看護学生時代の事を教えてください!

いつも「問題児で一番手がかかる」と言われ続けていた私ですが・・・
無事NSになる事ができました


⑤どんな看護師を目指していますか?

患者さまの立場に立って、寄り添える看護師。
自分が忙しくても、きちんと腰を下ろして、同じ立場に立って話を聞ける看護師。



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問題児なんてとんでもないっ
とってもしっかりしていて、がんばりやさんのNさん。
すっかり馴染んで、4階病棟にはなくてはならない存在になっています。
これからもよろしくお願いします

「神様からのご褒美」

2月20日に発表された、1年目看護師の「わたしのきらり看護」をご紹介します
(発表会については、こちら⇒「☆1年目“きらり看護”発表会☆」)
長文ですが、とても素敵な発表でしたので、そのままご紹介します

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私が看護師になろうと思ったのは、母が入院した時に関わってくれた看護師にあこがれたことがきっかけでした。
高校生の時に友人に誘われて看護体験に行き、実際に患者さんと関わって興味をもちました。

入職後は、学生の頃とは違い自分のとった行動がすべて自分の責任になるため、その重圧から何度もやめたいと思いました。
でも患者さんと関わっているうちに、私の顔を見るたびに笑顔になってくださったり、名前を憶えてくださったりする患者さんやそのご家族がいました。
それから、こんな頼りない私でも必要としてくれているのだから頑張ろうと思うようになりました。

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そんな私が準夜勤に入りだして間もないころ、呼吸状態が悪い患者さんを受け持つ機会がありました。
酸素10Lマスクをして、なんとかSPO290%とれるかとれないかといった様子でした。
その日はいつ急変するかわからない状態で、とても怖かったのを覚えています。

その患者さんが入院してから4日目の日勤帯。
私はその日担当ではなかったのですが、気になっていたので、先輩に今日の様子を聞いてみました。
するとベッドに酸素ボンベをぶら下げ、ご家族と一緒に病院玄関の外まで行ったこと、その時酸素マスクを外しても苦痛表情なくSPO298%もあったということ、病棟に戻ってからも車椅子でトイレまで行ったということを聞きました。

私が初めてその患者さんを担当した時には考えられないことでした。
先輩もご家族もとてもびっくりしていて、患者さんもとても喜んでくれたということでした。

そしてその日の日勤帯終了後、患者さんは息を引き取りました。
娘さんの「そろそろだと思っていました…」と言っている目には、涙があふれ出ていました。
娘さんはエンゼルケアに一緒に入るのを希望されたため、私と先輩と娘さんと一緒に入りました。
その時、
「ここでこんなに良くしてもらって、父も望んでいた通りの最期を迎えることができました。本当にありがとうございます。」
と娘さんから何度も言われました。
もう最期が近づいていることを悟っていたのに、ここまで前向きに考えることができるご家族がすごくたくましかったです。

illust3759_thumb.gif

数か月後、患者さんのご家族からのアンケートで、娘さんからの感謝の言葉が記されていました。
そこには、
「今まで抱えていた不安と不満が、看取りを覚悟していた今回の入院でAさんに担当してもらったことにより、私たちの2年間にわたる闘病生活のゴールとして何よりの神様からのご褒美となりました。
泣く場所なく支えないといけない!という私たちの張りつめていた心が、温かく寄り添い支えてくださったおかげで涙があふれました。
父からの『痛みなく穏やかな別れ』のリクエストに、自然が好き、空、雲が好きという父らしい旅立ちを応援してくださったおかげで、残された私たちも父の穏やかな姿を支えに歩んでいくことができそうです。」

と記されていました。

自然が好きな患者さんの思いを聞いて、リスクがあるのをわかっているにもかかわらず、行動しようと思った娘さんと先輩、そして患者さんはすごいと思いました。
この先輩と患者さんとご家族との関わりを見て、やっぱり看護師は命の現場に立つ責任重大な職業だけど他の職業では体験できない人とのかかわりができる、とてもやりがいのある仕事だと思います。

入院生活の長い患者さんは、病状により希望が叶えられない人がほとんどです。
患者さんと一番関わる機会が多いのは看護師であるため、入院生活の中で希望を叶える方法を考えるのも私たち看護師の役割だと思います。
その関わりが患者さんだけでなく、ご家族さんの今後の支えにもなるということを、今回の関わりで学ぶことができました。

私も先輩のように、最期まで患者さんらしくいられるように患者さんを知り、寄り添い、希望を叶えることができる看護師になりたいと思いました。

プロフィール

おかたに病院看護部

Author:おかたに病院看護部
奈良市南京終町にある、地域に根ざしたおかたに病院の看護部ブログです。
看護師のこと、職場のこと、看護学生のこと、看護体験のこと、キラリ看護・・・などなど、病院でおこるいろいろなことを書いていきたいと思います♪

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